冬になると、手足の冷えや肩こり、代謝の低下など、体の不調を感じやすくなります。
そんな季節にこそ取り入れたいのが、自宅でも静かに実践できるヨガです。
ヨガポーズには、筋肉を大きく動かして血行を促したり、自律神経を整えて内側から温めたりする力があります。
本記事では、冬に特に効果的なヨガポーズを、体の部位別・目的別にわかりやすく解説しながら紹介します。
初心者から経験者まで無理なく続けられるコツもまとめていますので、冷え対策や体調管理の一助として、日々のセルフケアに取り入れてみてください。
目次
冬 ヨガ ポーズで冷えを整える基本の考え方
冬にヨガポーズを取り入れる際は、単に体を動かすだけでなく、どのような順番で、どの部位に意識を向けていくかが重要です。
冬は交感神経が優位になりやすく、筋肉もこわばりやすい状態です。そのため、急に激しく動くよりも、丁寧な呼吸とともに少しずつ体を温めていく流れが、ケガ予防にもリラックスにもつながります。
また、体幹や下半身の大きな筋肉を使うポーズを選ぶことで、効率的に熱を生み出し、末端の冷えにもアプローチすることができます。
加えて、冬は運動量が落ちやすく、血流とリンパの循環も停滞しがちです。ヨガのポーズでは関節を大きく動かし、胸を開き、背骨をしなやかにすることで、全身の巡りが整いやすくなります。
特に、朝は体温を引き上げる動き、夜は一日の緊張をほぐして眠りに備える動きを選ぶと、一日のリズムづくりにも有効です。ここでは、冬のヨガポーズを行う際に押さえておきたい基本的な考え方を整理しておきます。
冬にヨガを行うメリットと注意点
冬にヨガを行う最大のメリットは、血行促進と自律神経の安定です。
ポーズで筋肉を収縮・伸展させると、ポンプ作用により血流が活発になり、結果として手足や体の中心部が温まりやすくなります。また、深い呼吸とともに動くことで、副交感神経が優位になり、ストレス由来の冷えや不眠、頭痛などの緩和も期待できます。
強度を調整しやすい点も、幅広い年代にヨガが支持される理由のひとつです。
一方で、冬ならではの注意点もあります。体が冷えた状態でいきなり深い前屈や開脚を行うと、筋肉や腱を傷めるリスクが高くなります。
そのため、最初はやさしい関節ほぐしや呼吸法から始め、徐々にダイナミックなポーズへ移行するのがおすすめです。
また、室温は冷えすぎないように調整し、床の冷たさを避けるために厚めのマットやブランケットを用意すると、安全で快適な練習環境を整えられます。
体を温めるための呼吸と動きのポイント
冬のヨガでしっかり温まりたいときは、「呼吸の深さ」と「動きの連続性」が鍵になります。
浅い呼吸のままポーズを取ると、筋肉は緊張しやすく、十分な酸素も巡りません。まずは、鼻から吸って鼻から吐く腹式呼吸を意識し、お腹・肋骨・胸の順に空気を満たしていくイメージで行うと良いです。
息を吐く時には、お腹を軽く背骨の方へ引き寄せるようにして、体の内側から余分な力みを手放していきます。
動きについては、一つのポーズで固まるよりも、太陽礼拝のように流れるシークエンスで全身を大きく動かすと、心拍数が緩やかに上がり、体温も自然に高まります。
ただし、息が乱れるほど速く行う必要はありません。ゆったりとした呼吸に合わせて、吸う息で体を広げ、吐く息で伸びを深めるリズムを守ることが重要です。
この呼吸と動きの連携が、冬の冷え対策としてのヨガの効果を高める基本になります。
冬のヨガで意識したい部位と血流アップの仕組み
冷え対策としてのヨガでは、特に下半身と体幹を意識して動かすことが重要です。
太もも、お尻、背中などの大きな筋肉は、熱産生量が多く、ここを活性化することで全身の体温が上がりやすくなります。例えば、戦士のポーズのような立位のアーサナは、下半身の筋力を使いながらバランスも整えられるため、血流アップと代謝向上の両方に有効です。
また、背骨をねじるポーズや胸を広げるポーズは、内臓周りの血行を促し、消化機能やホルモンバランスにも良い影響を与えるとされています。
腹部が温まることで、全身の冷え感も軽減しやすくなります。
特に座位でのツイストやブリッジのような後屈系ポーズは、無理のない範囲で行えば、内側からポカポカする感覚を得やすいでしょう。
こうした仕組みを理解しておくと、自分の冷え方に応じてポーズを選びやすくなります。
冬におすすめのヨガポーズ8選と効果
ここからは、冬に取り入れやすく、かつ冷え対策としても効果的なヨガポーズを具体的に紹介します。
全て自宅でマット一枚分のスペースがあれば行えるものを選んでいますので、朝の短時間や就寝前のリラックスタイムにも実践しやすい構成です。
難易度はポーズによって異なりますが、基本的には初心者でも段階的に深められるものが中心です。
各ポーズのポイントとして、意識したい筋肉、期待できる効果、冬のどの時間帯に向いているかも併せて整理しておきます。
下記の表では、おすすめポーズを目的別に一覧で比較できますので、自分の悩みに近いものから取り入れてみてください。
| ポーズ名 | 主な効果 | おすすめの時間帯 |
| キャットアンドカウ | 背骨をほぐし、全身の巡りを促す | 朝・夜 |
| 太陽礼拝 | 全身の血行促進、体温アップ | 朝 |
| 椅子のポーズ | 下半身強化、代謝アップ | 朝・日中 |
| 戦士のポーズ2 | 脚力アップ、冷えやむくみ対策 | 日中 |
| 橋のポーズ | 胸を開き、自律神経を整える | 夜 |
| ねじりのポーズ | 内臓を温め、消化をサポート | 食後2時間以降 |
| 鳩のポーズ(準備法) | 骨盤周りをほぐし、下半身の冷え対策 | 夜 |
| しかのポーズ(陰ヨガ) | 深いリラックス、緊張の解放 | 就寝前 |
背骨と内臓を温めるキャットアンドカウ
キャットアンドカウは、四つん這いになって背骨を丸めたり反らせたりする、初心者にもやさしい動きです。
呼吸に合わせて背骨全体を波のように動かすことで、脊柱周りの筋肉がほぐれ、背中から腰にかけてじんわりと温かさを感じやすくなります。
また、背骨の動きにより、自律神経の通り道が刺激されるため、ストレス緩和や内臓機能のサポートにもつながります。
行う際は、手首の真上に肩、膝の真上に腰が来るように四つん這いになり、吸う息で胸と尾骨を引き上げて背中を反らせ、吐く息でおへそを覗き込むように背中を丸めます。
特に冬の朝、布団から出た直後は体が固まりがちなので、数往復ゆっくり行うだけでも体の内側から目覚める感覚が得られます。
背中やお腹の奥がじんわり温まるため、冷えを感じる日のウォーミングアップとしても最適です。
全身を大きく使う太陽礼拝
太陽礼拝は、立位・前屈・プランク・上向きの犬・下向きの犬など、複数のポーズを連続して行うシークエンスです。
全身の筋肉をバランスよく使うため、心拍数が適度に上がり、短時間でも体温が上がりやすいのが特徴です。
冬の朝に数セット行うと、一日の代謝が上がり、体が軽く感じられる人も多くいます。
ポイントは、自分のペースを守り、呼吸と動きを合わせることです。
吸う息で体を伸ばし、吐く息で前屈やダウンドッグへと移行する際には、無理に深く曲げようとせず、筋肉が徐々に温まるのを待ちながら少しずつ可動域を広げていきます。
冬場は特に、最初の数セットは小さな動きから始め、体がほぐれてきたら少しずつ強度を上げる意識が安全かつ効果的です。
下半身強化で冷えにくい体をつくる椅子のポーズ
椅子のポーズは、脚を腰幅に開いて立ち、膝を曲げて腰を落としながら両手を上に伸ばすポーズです。
太もも前側とお尻、体幹を一度に使うため、短時間で下半身が温まりやすく、継続することで筋力アップと基礎代謝の向上が期待できます。
冬に下半身の冷えやむくみを感じやすい人にとって、非常に有効なアーサナです。
実践の際は、膝がつま先より前に出過ぎないように注意し、かかとに体重を乗せるイメージで腰を落としていきます。
腰を落としながら、胸がつぶれないように軽く引き上げ、背筋を伸ばしておくことも重要です。
数呼吸キープするだけでも太ももの内側から熱が生まれ、ポーズ後には全身がポカポカする感覚を得やすくなります。
戦士のポーズ2で脚と股関節を温める
戦士のポーズ2は、足を大きく前後に開き、前脚の膝を曲げて体の向きを横にし、両腕を肩の高さで左右に伸ばす立位のポーズです。
股関節周りと内もも、体幹をしっかり使うため、下半身の血行が促され、冷えやすい脚の強化にもつながります。
胸を開くことで呼吸も深まり、全身のエネルギーが巡る感覚を得やすいポーズです。
膝の向きとつま先の方向を揃え、前脚の膝が内側に倒れないように注意しながら、安定した土台をつくります。
後脚は膝を伸ばし、足裏全体で床を押すイメージを持つと、体が横方向に広がり、上半身の力みも抜けやすくなります。
左右それぞれ数呼吸ずつ行うことで、冷え対策だけでなく、姿勢改善やバランス感覚の向上にも役立ちます。
橋のポーズとねじりのポーズで内側からポカポカ
橋のポーズは、仰向けから膝を立て、お尻を持ち上げて胸を開く後屈系アーサナです。
背面の筋肉を使いながら胸を広げることで、呼吸が入りやすくなり、自律神経のバランス調整にも役立ちます。
特に、デスクワークで背中が丸まりやすい人や、冬に気分が沈みがちな人には、心身のリフレッシュとしても有効です。
ねじりのポーズは、座位または仰向けで背骨をひねる動きで、腹部の血流を促し、内臓のマッサージ効果が期待できます。
お腹周りが温まることで、全身の冷え緩和や消化機能のサポートにもつながります。
特に夜に行うと、内側の緊張がほぐれ、リラックスした状態で睡眠に入る助けになることが多いです。
骨盤周りを深くほぐす鳩のポーズ(準備法)としかのポーズ
鳩のポーズの準備法は、片脚を前に曲げ、反対側の脚を後ろに伸ばして骨盤周りをストレッチするポーズです。
お尻や股関節の奥深い筋肉にアプローチできるため、座りっぱなしで固まりやすい下半身の血流改善に役立ちます。
冷えやすい太ももの付け根周辺が温まりやすく、腰回りのこわばり解消にも向いています。
しかのポーズは、陰ヨガでよく用いられるやさしい骨盤調整ポーズで、両脚を曲げて座り、上半身を前に倒して数分間キープします。
筋肉だけでなく、靭帯や関節周囲の組織にじんわりと働きかけ、深いリラックスへ導いてくれます。
冬の夜、交感神経の高ぶりを鎮めて眠りの質を整えたい時に、特におすすめのアプローチです。
朝・日中・夜:時間帯別の冬ヨガポーズメニュー
ヨガポーズの効果は、行う時間帯によっても感じ方が変わります。
同じポーズでも、朝は体温を上げて一日をスタートさせる役割を持ち、夜はリラックスや睡眠へと誘導する役割を持つことがあります。
冬は特に、朝と夜で体の状態が大きく異なるため、時間帯に合わせたメニュー作りが重要です。
ここでは、忙しい日常の中でも取り入れやすいように、「朝5〜10分」「日中のスキマ時間」「夜のリラックスタイム」という3つの場面に分けて、簡単な冬ヨガメニューを提案します。
継続しやすい構成にすることで、無理なく習慣化し、冷えにくい体づくりへとつなげていきましょう。
朝におすすめのポーズとルーティン
冬の朝は体温が一日の中で最も低く、筋肉も硬くなりやすい時間帯です。
そのため、急に強度の高い立位ポーズから始めるのではなく、布団の上やマットの上でできるやさしい動きから徐々に体を目覚めさせるのが安全です。
キャットアンドカウややさしい前屈、肩回しなどを組み合わせてから、椅子のポーズや軽い太陽礼拝へ繋げていく流れがおすすめです。
具体的には、キャットアンドカウを5〜8往復行い、その後にダウンドッグで全身を伸ばし、椅子のポーズを数呼吸キープする、というようなルーティンが取り入れやすいです。
時間に余裕があれば、太陽礼拝を2〜3セット加えることで、さらに体温アップと代謝向上を狙えます。
朝のヨガを習慣にすると、一日の集中力や気分の安定にも良い影響を与えやすくなります。
日中に行うと効果的なリフレッシュポーズ
日中は、長時間のデスクワークや立ち仕事により、特定の筋肉だけが酷使されがちな時間帯です。
冬場は特に血流が滞りやすく、肩こりや腰痛、足の冷えやむくみといった不調が現れやすくなります。
そこで、短時間でリフレッシュできる立位のポーズやツイスト系ポーズを取り入れると、気分転換と身体のリセットを同時に行えます。
おすすめは、戦士のポーズ2や三角のポーズ、立位の前屈や椅子に座ったままのツイストなどです。
広いスペースがなくても、デスク周りでできる簡易版のストレッチとして応用することも可能です。
数分間でも目線を画面から外し、深い呼吸をしながらポーズを行うことで、冬の午後特有のだるさや倦怠感の軽減に役立ちます。
夜に向くリラックス系ポーズと睡眠への影響
夜は、一日の緊張をゆるめ、質の良い睡眠へとつなげるための時間帯です。
冬は日照時間が短くなる影響で、体内時計が乱れたり、気分が落ち込みやすくなったりすることがあります。
そのため、交感神経の高ぶりを鎮め、副交感神経を優位にするような、ゆったりしたポーズや陰ヨガ的なアプローチが適しています。
仰向けで行う橋のポーズや、座位・仰向けのツイスト、しかのポーズ、チャイルドポーズなどは、呼吸を深めながら数分キープすることで、体と心の緊張を解きほぐします。
特に就寝前は、勢いのある動きや激しい後屈は避け、ゆったりしたリズムを大切にしてください。
照明を少し落とし、静かな環境で行うことで、睡眠の質の向上も期待しやすくなります。
初心者でも安心してできる冬ヨガポーズのコツ
ヨガが初めての方や、体が硬いと感じている方にとって、いきなり難しそうなポーズに挑戦するのは不安が大きいものです。
特に冬は筋肉や関節がこわばりやすい季節のため、自分の体に合った強度や形に調整することが非常に重要です。
ここでは、初心者でも無理なく冬ヨガポーズを楽しめるようにするためのポイントを、具体的な工夫とともに解説します。
ヨガでは、ポーズの完成度よりも、呼吸がスムーズであること、痛みではなく心地よい伸びを感じていることが大切です。
身体的な柔軟性や体力は人それぞれ異なりますので、周囲と比較せず、自分のペースで徐々に深めていく姿勢が、安全で継続的な練習につながります。
体が硬い人のためのやさしいアレンジ
体が硬いと感じる方は、ポーズをそのまま真似しようとするのではなく、補助道具や姿勢の角度を調整することで、負担を軽減できます。
例えば、前屈がつらい場合は膝を軽く曲げ、太陽礼拝では手を床ではなくブロックや椅子の座面に置くことで、腰への負担を減らしつつ背面を伸ばすことができます。
このようなアレンジでも効果は十分に期待できます。
鳩のポーズやしかのポーズのように股関節を深く曲げるポーズでは、お尻の下にクッションやブランケットを敷いて高さを出すと、無理なく骨盤を立てやすくなります。
重要なのは、伸ばされている部位に適度な刺激を感じつつ、呼吸を妨げない範囲にとどめることです。
痛みやしびれを感じる場合は、すぐに強度を下げるか、別のポーズに切り替える判断も必要です。
道具(ブロック・ブランケット)の活用方法
ヨガブロックやブランケット、ベルトなどの道具は、ポーズを「やさしくする」ための心強い味方です。
冬のヨガでは、床からの冷えを防ぎつつ、体を支えてリラックスを深める役割も担ってくれます。
特に、関節に負担がかかりやすい膝や腰まわりを保護する上で、ブランケットやクッションは役立ちます。
例えば、橋のポーズでは、腰の下にブロックを置いて支えることで、筋力に頼りすぎずに胸を開く練習ができます。
また、座位の前屈やツイストでは、膝の下にブランケットを挟んだり、抱きかかえるクッションを用意したりすると、体が安心して力を抜きやすくなります。
これにより、冬特有のこわばりが解け、より深いリラックスと伸びを得ることが可能になります。
安全に続けるためのウォームアップとクールダウン
安全で効果的なヨガ練習には、ウォームアップとクールダウンの時間をしっかり確保することが欠かせません。
特に冬は、運動前に関節周りの軽い回旋や、手首・足首のほぐし、首や肩のやさしいストレッチなどを取り入れることで、ケガのリスクを大きく減らせます。
キャットアンドカウやチャイルドポーズも、ウォームアップとして非常に有効です。
クールダウンでは、激しいポーズの後に、前屈やツイスト、屍のポーズなどを行い、筋肉と神経を落ち着かせます。
この時間を省略すると、ポーズ後に疲労感が残りやすく、継続する意欲の低下にもつながりかねません。
わずか数分でも、静かな呼吸とともに体の余韻を味わう時間を持つことで、冬ヨガの心地よさをより深く感じられるはずです。
冷え性・肩こり・むくみ別の冬ヨガ活用法
冬の不調と一口にいっても、冷え性、肩こり、むくみ、睡眠の質の低下など、その症状や原因はさまざまです。
ヨガの良いところは、一つのポーズが複数の不調にまたがって働きかける点ですが、自分の悩みに特化したポーズを知っておくと、より効率的にセルフケアができます。
ここでは、代表的な冬の不調に焦点を当て、それぞれに適したアプローチを整理します。
下の表では、症状別におすすめのポーズと、実践のポイントを簡単に比較しています。
自分の体調に合わせて、日々のヨガメニューの中に組み込んでみてください。
| お悩み | おすすめポーズ | ポイント |
| 手足の冷え | 椅子のポーズ、戦士のポーズ2 | 下半身の大きな筋肉を使う |
| 肩こり・首こり | キャットアンドカウ、鷲のポーズ(腕のみ)、ブリッジ | 肩甲骨周りを大きく動かす |
| 脚のむくみ | ダウンドッグ、仰向けの脚上げポーズ | 重力を利用して血流を心臓側へ戻す |
| 胃腸の不調 | 座位ツイスト、ねじりのポーズ | お腹を締め付けすぎない範囲でひねる |
手足の冷えに効くポーズと組み合わせ
手足の冷えには、末端だけを温めるのではなく、体の中心部から熱を生み出すことが重要です。
椅子のポーズや戦士のポーズ2のように太ももとお尻の筋肉を大きく使うアーサナは、短時間でも体温上昇効果が高く、結果的に指先やつま先の冷えにも良い影響を与えます。
ポーズの間にダウンドッグを挟むと、全身の巡りがさらに良くなります。
具体的な組み合わせとしては、軽いウォームアップの後に椅子のポーズを数呼吸キープし、ダウンドッグで全身を伸ばし、その後に戦士のポーズ2を左右行う流れが有効です。
冷えが気になるときは、このシークエンスを2〜3セット繰り返すと、体幹から手足へ向かう血流が活性化され、ポカポカ感を得やすくなります。
ただし、心拍数が上がりすぎる場合は、チャイルドポーズでこまめに休憩を挟んでください。
肩こり・首こりにアプローチする冬ヨガ
冬場は、厚手のコートやマフラー、長時間のスマホ・PC操作により、首から肩にかけて強いこりを感じる人が増えます。
キャットアンドカウは、背骨全体を動かすと同時に肩甲骨周りもほぐしてくれるため、肩こりケアの基本エクササイズとして有効です。
さらに、腕だけで行う鷲のポーズを組み合わせると、肩甲骨周囲の筋肉を立体的に動かすことができます。
ブリッジ(橋のポーズ)も、胸を開いて前側の筋肉を伸ばすことで、巻き肩や猫背の改善に役立ちます。
冬は前かがみの姿勢になりがちなので、意識的に胸を広げるポーズを取り入れると、呼吸が深まり、首肩まわりの緊張緩和にもつながります。
痛みが強い場合は、無理に深いポーズを行わず、首をやさしく左右に倒す、肩を回すなどのライトな動きから始めてください。
むくみ・だるさを和らげるポーズ選び
脚のむくみや全身のだるさは、冬に運動量が減ることで一層目立ちやすくなります。
むくみ対策には、重力の向きを変えるポーズが特に有効です。
ダウンドッグや仰向けで脚を壁にもたれかけるポーズは、脚から心臓へ血液とリンパ液を戻すサポートをしてくれます。
夕方や夜に行うと、一日の疲労感の軽減にもつながります。
また、ふくらはぎを意識的に使う椅子のポーズやつま先立ちのバランスポーズも、第二の心臓と言われるふくらはぎの筋ポンプ作用を高めます。
むくみが強い時は、強度の高いポーズだけでなく、仰向けで膝を抱える動きや足首回しなどを組み合わせて、徐々に循環を促していくと良いです。
自分の体調に応じて、強度とリラックスのバランスをとることがポイントです。
自宅で続ける冬ヨガ習慣づくりのポイント
冬のヨガは、定期的に続けてこそ冷え対策や体調管理の効果が現れてきます。
しかし、寒さや忙しさから、つい練習を中断してしまう人も少なくありません。
ここでは、自宅で無理なく冬ヨガを続けるための環境づくりやモチベーション維持のコツを整理します。
特別な設備がなくても、ちょっとした工夫で快適なヨガ時間を確保できます。
継続の鍵は、「完璧を目指さないこと」と、「ハードルをできる限り下げること」です。
短時間でも良いので、毎日マットに立つ習慣を身につければ、少しずつ体の変化や心の落ち着きを感じられるようになり、それが次への原動力になっていきます。
部屋の環境づくりと服装のポイント
冬に自宅でヨガを行う際は、まず室温と床の冷たさへの対策が重要です。
暖房やヒーターで部屋を適度に温め、冷えが強い場合は靴下やレッグウォーマーを着用したまま始めても問題ありません。
徐々に体温が上がってきたら、必要に応じて一枚ずつ脱いで調整します。
ウェアは、動きを妨げないストレッチ性と保温性を兼ね備えたものを選ぶと快適です。
床が冷たく感じる場合は、厚めのヨガマットやカーペットの上で行い、必要に応じてブランケットを重ねて膝や腰を保護します。
また、照明を少し落とし、静かな音楽を流すと、心身がリラックスしやすくなります。
このように、自分が自然とマットに向かいたくなる空間を整えることが、冬ヨガ習慣の継続につながります。
三日坊主にならないための継続テクニック
習慣を継続するうえで重要なのは、目標設定と記録です。
いきなり「毎日30分ヨガをする」と決めるのではなく、「まずは1日5分だけマットの上に座る」といった、達成しやすい目標から始めると挫折しにくくなります。
5分だけのつもりで始めても、体が動きたくなって10分、15分と自然に延びていくこともよくあります。
また、カレンダーに練習した日をチェックしたり、簡単なメモを残したりするのも効果的です。
自分の変化を可視化することでモチベーションが高まりやすく、冬の間にどれだけ続けられたかが一目で分かります。
動画レッスンやオンラインクラスを活用し、インストラクターのガイドに沿って動く方法も、飽きずに継続するうえで大きな助けになります。
オンラインレッスンなどの活用方法
最近は、自宅にいながら本格的なヨガ指導を受けられるオンラインレッスンが増えています。
冬は外出が億劫になりがちですが、オンラインなら移動時間や天候を気にせず、自分のペースで継続しやすいという利点があります。
ライブ配信型では、その場で講師から声掛けを受けられるため、モチベーション維持に役立ちます。
録画タイプのレッスンや動画コンテンツであれば、好きな時間に再生・一時停止ができ、自分の体調に合わせたペースで進められます。
冬ヨガ用のプログラムや、冷え対策・肩こりケアなど目的別のレッスンも多く提供されているため、自分の悩みに合ったものを選びやすい状況です。
自宅練習とオンラインレッスンを組み合わせることで、冬のあいだも安定したヨガ習慣を保つことが可能になります。
まとめ
冬は、冷えやこわばり、気分の落ち込みが出やすい季節ですが、ヨガポーズを上手に取り入れることで、体の内側から温め、自律神経を整える手助けができます。
キャットアンドカウや太陽礼拝、椅子のポーズ、戦士のポーズ2など、全身をバランスよく使うアーサナを中心に行うことで、血流と代謝が高まり、手足の冷えやだるさの軽減が期待できます。
また、橋のポーズやねじりのポーズ、しかのポーズのようなリラックス系アーサナは、冬の夜の睡眠の質向上にも役立ちます。
重要なのは、難しいポーズに挑戦することではなく、自分の体調や柔軟性に合わせて安全に調整しながら、少しずつ継続することです。
部屋の環境を整え、道具を活用し、短時間でも毎日マットに向かう習慣を作ることで、冬を通して冷えにくく、疲れにくい体づくりが進んでいきます。
今日からできる小さな一歩として、まずは5分の冬ヨガタイムを生活の中に取り入れてみてください。
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